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5分で読めて、最後にひとひねり。毎日ひとつ、短編をお届けします

静かな革命

4 STORIES
ふしぎ約4分で読める

雨は格差を知っている

山頂の気象観測所で、私は全国の雨量データを眺めていた。その日、私は初めて気づいた。雨雲は地形を避けるのではなく、所得を避けているのだと。

2026.10.03 23:08 配信
ふしぎ約4分で読める

白い船は羊毛を運んだ

集落の灯が七つに減った夜、離島診療所の時計だけが三十分遅れていた。受付の私は、未納の診察券を束ねながら、海の外で誰かがこの島を名簿ごと書き換えている気配を感じていた。それは悪意ではなく、配慮の…

2026.10.01 17:08 配信
切ない約4分で読める

観覧車の六つ目の星

遊園地の閉園が決まったのは、三月の初めだった。最後の日、観覧車は故障のために回らなかった。乗客の誰も文句を言わなかった。みんな、携帯電話の画面の中で、すでに別の場所に行っていた。

2026.09.30 17:09 配信
SF・近未来約4分で読める

標高千六百メートルの夜明け前

標高千六百メートル。この集配所に届くのは、トラックとドローンと、夜明けの前の冷たい空気だけだ。彼の仕事は、モニターに流れる荷物の行き先を見守ること。今夜だけ、全部の行き先が消えていた。

2026.09.27 13:03 配信