静かな革命
4 STORIES
ふしぎ約4分で読める
白い船は羊毛を運んだ
集落の灯が七つに減った夜、離島診療所の時計だけが三十分遅れていた。受付の私は、未納の診察券を束ねながら、海の外で誰かがこの島を名簿ごと書き換えている気配を感じていた。それは悪意ではなく、配慮の…
SF・近未来約4分で読める
標高千六百メートルの夜明け前
標高千六百メートル。この集配所に届くのは、トラックとドローンと、夜明けの前の冷たい空気だけだ。彼の仕事は、モニターに流れる荷物の行き先を見守ること。今夜だけ、全部の行き先が消えていた。