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5分で読めて、最後にひとひねり。毎日ひとつ、短編をお届けします

ほっこり

2 STORIES
読後に小さな灯りが残る短編。疲れた夜に、ひとつだけ読むのにちょうどいい話です。
ほっこり約3分で読める

地下の桜に水をやる

私は地下鉄の車両基地で、廃止が決まった線の車両を、書類の順番に灯りごと消していく。同僚は私のことを「消灯係」と呼んでいる。ある終電後、解体待ちの旧型車両の台車の下で、日光を知らない桜の花を見つ…

2026.09.29 09:06 配信
ほっこり約3分で読める

温室で金が根を張る音

巨大温室のガラス天井には、常に細かな霧がかかっていた。彼は剪定ばさみの刃を拭いながら考える。この温室で育つ植物は、全部、誰かの資産だった。名札には学名ではなく、所有者の暗号が記されていた。

2026.09.27 15:02 配信