SF・近未来約4分で読める
オールナイト、人の声の寿命
午前二時、公開収録の会場に入るリスナーたちは、全員、期限切れのおにぎりを受け取る。主催者の説明では、廃棄予定の食品を無料で配る善意の企画だ。だが彼には分かった。賞味期限が切れたものほど、人は正…
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午前二時、公開収録の会場に入るリスナーたちは、全員、期限切れのおにぎりを受け取る。主催者の説明では、廃棄予定の食品を無料で配る善意の企画だ。だが彼には分かった。賞味期限が切れたものほど、人は正…
地下三階の書庫には、一度も誰の手に渡らなかった本が、四十万冊眠っている。貸出記録ゼロの書架は、図書館のどこよりも静かで、私はそこが好きだった。誰にも読まれなかった言葉は、本当に死んだままなのだ…